100%ピュア・ノニ タヒチの元気

 ノニは産地や製法によって、まったく風味や栄養成分が異なります。特に風味については、同じ産地の同じ農園で収穫した果実を使用して同じ製法で作っても、その都度ちがってきます。そういう点ではワインに似ているのではないかと思います。
 ワインは、その産地と製法、製造所(シャトー)によって1本数百円のものから数百万円のものまで存在します。一例をあげれば、「ロマネ・コンティ」はフランスのブルゴーニュ地方コート・ドゥ・ニュイ地区ヴォーヌ・ロマネ村のロマネ・コンティ特級畑でとれたブドウから醸造されたワインで、平均で年に6,000本程度(順調な年で7,000本、不調な年で4,000本程度)しか生産されず、どんなに安くても30万円は下らず、良作年のものは1本100万円を超えます。
 ノニとワインを単純に比較するとお叱りを受けてしまいそうですが、ノニも産地によって特徴をもっているのはもちろんのこと、同じ特徴をもつ同一産地のものでも、収穫の時期や気候条件などにより、その都度味に微妙な差が出るところが面白みであると思います。

 

 ノニは、甘みがほとんど無く独特の匂いがありますので、初めて飲まれる方にとっては美味しいものではありません(稀に最初から「美味しい」と言われる方もいらっしゃいます)。それはワインも同じで、最初から美味しいと思う人は少ないはずです。とは申しましても、その風味の中にも「美味しい」「美味しくない」は存在するのです。私は商売柄、他社のノニを購入して飲むことも多いのですが、ノニを飲み慣れた私でさえマズくて最後まで飲みきれないものもあります。また、添加物を加えたものや、飲みやすくするために加糖したり他の果汁と混ぜ合わせてある製品もあります。

 

 弊社「タヒチの元気」は、ノニの産地としてポピュラーなタヒチ(フランス領ポリネシア)の中でもタヒチ本島から北西に飛行機で約1時間の場所にあるMaupiti Island(マウピチ島)からさらに船で20分、想像を超える美しい海に浮かんでいる「ノニの孤島」と呼ばれる無人島Pitiahe Island(ピチアヘ島)で栽培したノニを原料としています。周囲約3kmのこの島には土がほとんどなく、珊瑚と花崗岩がノニ農園の土壌となって特別なノニを育みます。Pitiahe Islandではノニ農園以外の開拓は一切行われていません。ノニ農園以外では唯一ヤシの実の収穫が行われますが、ノニ農家と地元漁師以外の人が足を踏み入れることは殆んどありません。公害や汚染とは全く無縁のまさに「ノニの楽園」です。
 特別な島で育つノニ果実は、タヒチ固有のバーブラクテアタ種であるとされ、比較的小ぶりな実が特徴です。そのため、ノニエキスの製品化にはより多くのノニ果実を必要としますが、多くの場合フルーツは果肉よりも皮と果肉との間に栄養を多く含みますので、実が小ぶりな分、栄養成分の比重および濃度が高いノニエキスに仕上がります。

 

 実が緑色から黄色みがかってきた時に手摘みで収穫されたノニを、水洗いした後、専用のワイン樽ほどの大きさの樽で2ヶ月以上熟成させます。その後さらに、専用の大型タンクにて1か月以上熟成させます(「二段仕込み熟成発酵」)。ノニの驚くべき点は酵母菌を混入させなくても自然に発酵し、きっちりとした手順を踏めば決して腐ることがありません。この100%天然の発酵力がノニエキスのパワーの源かも知れません。
 専用タンクにて発酵が進行し液状化したノニは、人工的に搾汁しなくても、自らの重みで抽出できます(「天然ろ過法」)。これにより、濃度が濃くても渋味や苦味の少ない上質な風味に仕上がります。
 他の産地のノニに比べて少し酸味が強いのが特徴ですが、特に雨季(11月から3月)に収穫された果実を使用したものの方が飲みやすいように思います。